100919 白石島合宿2日目

合宿2日目。
朝から集会所で綿の収穫です。
青木くんの頭の上には黄色の花が咲いています(左)。
数日で花の色が変わり、綿花のつぼみ(右)になります。
これが綿になる前の状態。










そうして、白い綿ができます(左)。どこにあるのか棉畑を探しながらの収穫。
その後、青木くんはサンタクロースのような白髭をたくわえます(右)。
右にいるイズミンはチャリティーサンタ。の岡山の代表をしており、
サンタの扱いには慣れています。









次に収穫した綿の種を取ります。
ここからはトノの登場です。今年の3月にかいわれの会が主催する
だっぴ2010でタブララサを知ってくれ、白石島へ。
そこで島の空気に触れ、糸紡ぎに邁進中のSPOxTのメンバーで、
今年は世界のCMフェスティバルIN OKAYAMAなども頑張ったキャリアウーマンです。
その人が今度は白石島で活躍中。
ちなみに、イズミンは縁join!SPOxTというFMくらしきのラジオ番組でパーソナリティーもしています。
みんなすごいです。
なにより、その代表をされてる石田さんのパワフルさには脱帽なのですが。。
早く白石島へ来てくださいね。








まず、綿の種を取ります。手づくりの器具を使い、ひたすら回し続けます。
種が取れた綿を右の写真のようなアイテムを使って、繊維のまとまりをほぐします。
白石島ではこの「綿打ち」だけは、島外の手仕事でされているところへ依頼しています。
昔はこうして地道にやっていたようです。

続いて、糸紡ぎ。
実は、この合宿2日目には瀬戸内海放送(KSB)のLOVE!瀬戸内海という番組の
取材に来ていただきました。はるばる高松から。。
岡山・香川で地域に根ざした活動をしている人や団体を紹介する番組で、
光栄にもタブララサを紹介いただけることになりました。
綿打ちのあとの糸車による糸紡ぎは、KSBのスパーキーに挑戦してもらいました、
いくちゃん、しんたくんとスパーキー。
しんたくんはいくちゃんが大好きになりました。









その様子が伺えます。いつも一緒。









そんなお兄ちゃんをよそに、まなちゃんはすやすやと眠っています。
体育館の木のフロアの上にゴザを敷いただけですが。
体に優しい柔らかいところで寝かすのがいいのかもしれないけど、
昔はこれくらいが当たり前だったのかなと思ったり。
もともと体育館なのでとても広い空間で、
そばには一緒に行ったタブララサのメンバーや島の方たちが誰かがいつもいて、
という環境であれば、いつもの生活から少し離れてのんびりできます。
お父さんはいつもまなちゃんと一緒。









そうこうしているうちにお別れの時間。
民宿に荷物を取りにいった馬上ファミリーと港で再会。
しんたくんがいくちゃんに猛アタック。
集会所でも一度お別れをしたのですが、そのときもしんたくんは泣きじゃくってました。
と思いきや、車が出発するとすぐに泣き止み、あれは演技か?との疑惑も生まれました。
そして、このときも、別れを惜しみつつ、フェリーに乗り込みました。
あとで聞いたところ、フェリーに乗ってからずっとおねえちゃんに会いたいと泣いていたそうです。








残ったメンバーで海の家で食事。
英語教師をしているというハンサムなイライジャが、
今夜パーティーするからおいでよと声をかけてくれました。
こういう声かけって優しさを感じます。何より話が面白かった。
なぜか亀仙人の絵が描かれたタンクトップ。

帰りの時間も近づき、民宿へ戻って荷造りをしていると、
いくちゃんのカバンから何やら紙切れが出てきました。









なつきちゃんとしんたくんからの手紙です。
この瞬間に立ち会えてよかったと、合宿をしてよかったなと、この一瞬にすべてが凝縮しているような気持ちに。
このときばかりは残ったメンバーも感動して言葉が出なかった。。









港へ向かっていると、関東からきてくれたイズミンの友だちたちが砂浜で遊んでました。
記念撮影にみんなでジャンプ。
チャリティーサンタの仲間で、連休に合わせて、
イズミンを訊ねて瀬戸内へ来てくれてたところへ、半ば強引に白石島へ連れて来てくれたのです。
何気にイズミンも白石島は初めてだったんだけどね。
他の島も巡ったけど、海の美しさなど白石島が一番よかったとの感想。
島へ訪れるきっかけづくりとして、綿を切り口に活動してきた身としてとても嬉しい。
ありがとう。

最後の最後、しっつが自転車を持ってきていたので、いくちゃんと2人に見送ってもらいました。
2人はこのあと帰ってきたわけだけど、こうしていつものメンバーに見送ってもらうという体験は、これまでの白石島での活動によって、何かを島に残せたんじゃないかと思わせるものでした。
秋からいよいよ活動を深めていかないとと思っています。
合宿の振り返りはまた別の機会に書きます。

白石島の皆さん、参加してくださった皆さん、取材に来てくださったKSBの方々、
どうもありがとうございました。

100918 白石島合宿1日目

9月の3連休の前半、18、19日に2回目となるタブララサによる白石島合宿を開催しました。
去年は30人もの参加者があり、大変盛り上がった合宿でしたが、今年は10人ちょっとで、こじんまりと、静かに白石島を楽しんだ2日間になりました。

今年も専修大学と川崎市によるKSコミュニティ・ビジネス・アカデミーの第4期生の方が、
親子6人で参加してくれました。
去年は神原先生を入れて6人だったので、人数にしたら同じですね。
タブララサをKSアカデミーにつないでくださった神原先生は、
瀬戸内国際芸術祭の関係のお仕事で今年は不参加でした。
あとはタブララサから6人です。










神奈川県の川崎市からはるばる参加してくれたのは馬上ファミリーです。
お父さんと4歳のしょうたくんは、なつかしの笠岡を散策してからとのことで、集合時間には講座生だったお母さんと中学生のしょうくん、小学生のなつきちゃん、ただいま1歳のまなちゃんが来てくれました。

民宿は今年も中西屋さん。
11時過ぎに白石島に入り、荷物を置いてさっそく昼食に。
いつものみゆき食堂へ。
お店に入るといつもと違い、小さな子どもも一緒なのに気付くと、畳のスペースに寝かせてあげたらいいよと進めてくれ、瞬く間にあかちゃん用に敷布とまくら 用のタオルを準備してくれました。おまけにこれがうちにある最後と、サンタさんのぬいぐるみをプレゼントしてくれました。
そんなこんなで島に来て早々に、島の人とさりげない気遣いに触れることになりました。
いいね。
お腹もいっぱいで、のんびり散歩しながら民宿へ戻り、なつきちゃんたちは昼寝を始める。
贅沢な島での時間だなー。










午後からは公民館長さんの天野さんに来ていただき、白石島の歴史と今、島での暮らしなどについてお話をしてもらいました。
おやつは今回も岡山のジュ・フォビアン製、ふんわり白いチーズケーキ「タブララサ」です。こちらで買えます。

白石島での暮らし。
ゴミは10種類以上に分別するんですとか、島では当たり前にやっていることにいちいち驚いていました。
おそらくゴミを捨てる日に島に来たことがないからだろうけど、気付かない島の良さがまだまだたくさんあるんでしょう。










島の話のあとは、みんなでシーカヤック!
今回の合宿で1番の楽しみだったんではないかな。
中学生のしょうくんは1番楽しかったのがシーカヤックだと、あとで教えてもらいました。
彼はロボコン部に所属し、ちょうど大会が終わったところ。
普段、メカニカルなものに触れている分、自然の海を自らの力で漕ぎ進むことの面白さにも触れれて、今後のロボット開発に向けて、いい刺激になってればいいな。










夕焼け時になり、鳥たちを撮りに海へ。しょうくんにカヤックの運転を任せ、後ろで撮影に専念。2人乗りって便利。
たっぷり遊んで砂浜へ戻ってくると、お父さんと4歳のしんたくんが来てました。
しんたくんは「心大」と書くので、ところてんと呼ばれたり。
ところてんというよりは、アンパンマンのようなかわいさだったのですが。。










夕食は昨年の合宿からのリクエストである、瀬戸内の魚たち!
岡山から参加したメンバーも、こんな料理はそうそう食べる機会もなく、みな満足。
馬上ファミリーのお父さんとちゃんと話をしたのはこの食事のときでした。
しょうくんたちから噂を聞いていたのですが、それを超絶するキャラクターで、
夫婦のやりとりが傍目には厳しい言葉の応酬だなーと思えるところも、
あれよあれよという間にどっちが勝ったとかそういう感じでなくうまく収ってるのが、
ヒヤヒヤしながらも見ていて楽しかったです。
含蓄のある言い回しも多くて、あとで聞いてみるとお父さんは研究肌の読書好きだということがわかりました。
もっと話をしてみたかったのですが、初対面の若造では相手にならず。。
というか、1歳のまなちゃんの面倒見るためにすぐさま客間へと引き上げていかれたのでした。










この日の最後は、キャンドルトークです。今日のこと、白石島に来て感じたことを、ひとりひとり話していく。
去年はエコとか環境、オーガニックって、といった話に発展し、議論も盛り上がったのですが、今年はちっさいお子さんもおられて、その子たちの様子を見ながらの時間でした。
やっぱり子どもたちのことが気になって、なかなかじっくりと話をすることはできなかったのだけど、そういう環境の下で、どれだけ伝えたいことを話せるのか、聞き出せるのかということは勉強になりました。

あとで合流したしんたくんは、タブララサのお姉ちゃんたちを大好きになったようで、いつも一緒。2人のおねえちゃんの間に隙間があれば、そこへ入っていく。必ずといっていいほど。
将来は頼もしいなーと、タブララサの3人の男子で夜遅くまで話していたのでした。

そのうちの1人、青木くんはオーストラリアの大学で観光学を学んでいます。
ちょうど休学していて日本にいるのだけど、夜の浜辺で、白石島から見えるこの景色、時間を楽しむために来たんですと言っていました。
波が寄せる音、対岸に見える福山の工場地帯、そして月。
ぽつんと離れた島であれば、まわりを見渡してもきっと海しか見えないでしょう。
瀬戸内海ならば、回りに島があり、また本州、四国、九州という大きな島も見える。
島から島が見えるのは、そこにある生活を感じさせる。
南の島の離島で見るのとは違った景色を与えてくれるんだろうなと思いました。

100904 海を漂う


















今日もシーカヤック。
一人だったので、本気で島1周をしようと原田さんを訊ねました。
特別に?高級なカヤックを貸してくれました。

飲物を1リットル準備して出発。
いつものとは違い、よく揺れる。。
そして突き刺す日差し。

カヤックの上で(つまり、海の上で)、恐る恐るカメラを取り出し、写真を撮る。
海で泳ぐのはできるけど、海の上を滑るようにいるのはなかなかできないことです。

2時間で白石島を1周しました。距離は10キロだそうです。
1リットルの飲物では到底足りず。
海の上で感じる島の夏。

100904 綿の収穫に
























9月4日、今年初めての綿の収穫に行ってきました。
集会所へ進むと、たくさんの綿が摘まれている。 島の方たちが収穫をしてしまっていたみたいです。
暑いし、よかったなぁと。 ありがとうございます。

今日はすることがなさそうだなと思っていると、何やらサイレンが。 火事のようです。 見渡すと煙の出所を発見。 自転車貸してあげるし、見に行って来て!と言われ、現場へ急行。
桃畑の草刈りをしていて、それが延焼してしまったみたい。 大事にはならず、すぐに消火活動は終わりました。
白石島には2つの消防用の軽トラがあり、いつも男の人が必ず1人はいるという理由で、船乗り場に連絡が入るとのこと。
住民自治が根付いていました。

その後、手織り教室のミーティングに参加。 日照りが続き、今年は綿の出来もあまりよくないようです。
水やりを2日に1回はしなくてならず、忙しい中で当番制にすることに。 週末にしか島に来れないので、何とも心苦しいと思うと同時に、こうして綿を育て、収穫することの大変さを身をもって知りました。
今年も合宿をするから、せめてその時までは枯らさずにしてあげたいと。
嬉しいことです。

お昼はいつものようにみゆき食堂へ。 公民館の主事さんと2010年にどうしようかと作戦会議をしながらの昼食。 みゆきさんが島で採れたイチジクをくださいました。 今年は猛暑でイチジクが人や昆虫で取り合いになってるそうです。