101030 白石島について話す場

ちょうど1週間前に、瀬戸内国際芸術祭めがけて、東京、大阪、京都から友だちがやってきて、僕の生活ということで、普段の仕事やNPOのこと、特に白石島での活動や瀬戸内国際芸術祭のこえび隊でしたことをいろいろ話した。



















そして昨夜は、約1年前に倉敷の旅館御園で行われた、最近だと越後妻有のとんぼで有名な(僕がそれしか知らないだけだけど)田中信太郎さんがBank artで行った螢座のキャラバンで出会った横浜の友だちが、これまた瀬戸内国際芸術祭めがけてやってきたので再会。
瀬戸芸をやってなかったら瀬戸内へ来てなかっただろうと言っていて、その点だけを見ても、瀬戸内国際芸術祭が果たした功績は大きい。



















今夜はといえば、menpeiの"風"のようなお誘いでやってきた岡山県の新庄村で行われた「聞き書き塾」の初日が終わったあとに、menpeiの二人と宝塚から来られたフリーライターの方と四人で、僕がリーダーとしてやっているタブララサの白石島でのプロジェクトについて、あれこれと話させてもらった。
「聞き書き」ならぬ、「聞き聞き」してあげるよとのmenpeiのやさしい言葉に促され、この静かな新庄村でじっくりと。
というわけで、この1週間ほどの間に、濃淡を持った形で白石島との関わりやプロジェクトの方向について考えることになった。

豊島で「藤島八十郎をつくる。」というプロジェクトをされている藤浩志さんのトークイベントinかじこでのお話で出た、外の人間がある場所へ関わるときのその関わり方についての話をもめさんから。
風土、つまり風と土の2つ。
風は種を運んでその土地へ落とし、またどこかへと吹いていく。その人は留まらない。
土はそこへ根ざして生活の拠点を持ち、幹となる。しばし、そこへ留まる。
やはり風土なわけで、そのどちらもやっていけるのがいいのだろう。

それからプレイヤーであるかどうかという話。
今の自分の立場はどちらなのか。結論は出さなかった。
島ということであれば、やはり隠岐の海士町のことは外せないみたいだ。
ライターの方は実際に取材で訪れ、島の本気度の違いを感じたと。

それから今の活動はタブララサの金田くんなのか、一個人としての金田くんなのか、どっちがしているのか。
NPOとして関わる意味は何?という、普段、あまり考えないことも質問してくれた。
それと合わせて、タブララサのNPOとしてミッションは何か?ということも。
普段の島通いではあまり気にしなくていいことも、
こうして話しをする中で、はっきりとさせておかないといけないことがあることもわかった。

現有世代と将来世代の話。
やっぱり仕事がないと生きていけない。
それから、島出身の島外に住む若者との話。あまり言われていないこともある。
と同時に、いいアプローチにつながりそうな予感も。

現在の白石島プロジェクトの有り様としては、
タブララサのメンバーである僕が白石島でやりたいことをやらせてもらうために関わり始めたというのではなくて、どんなことだったら白石島の手織り教室の人たちと(あるいは島そのものと)一緒に何かをできるのか、というスタンスでやっているということ。
それは、例えばモータリゼーションによって衰退してしまった地域、限界集落になってしまった島や村をどうにかしよう目立った具体的な問題を解決するため、ということではなかった思う。
白石島の若者と呼ばれる(65歳だけど)が、若い人たちの目から見て何かできることはないかなあという柔らかい考えをされていて、それで島に入らせてもらったという感じ。

島では、5月には島の大運動会、7月から白石踊、9月は白石の運動会、10月は秋祭り、1月は公民館祭りとみんな仕事以外のことを忙しくしています。
その中で、島の人たちが中心となって、いつもの生活+αをみんながしていかないといけないのかというのは少しクエスチョン。
じゃあタブララサとして何をしていくのか?と振り出しに戻った感はあるのですが、こうして考える時間は大切だなと思いました。



















はっきりしたことは、自分たちが今やっているプロジェクトは、一緒に島に行った人をターゲットにしているということ。
今、あれこれ考えているのは、プロジェクトのターゲットを島に住む人たちへと広げていくのか、というところ。
だから、壁に当たるんだろうな。

理想としては、普段の生活への負荷が急増するようなことはしたくなくて、ほんのちょっとしたことで、生活がよりよくなっていけばいいと思う。
それはタブララサがやろうとしている「岡山の1mmレベルアップ」にも通じること。

年の瀬に、白石の方の一声で行われることになりそうな、白石島へ島外から関わってるいくつかの団体が集まるサミットはとても有意義な場だと言ってもらえた。
八方美人も大切やなあという話も出たりして、良い意味で公私混同した楽しい時間でした。

タブララサの白石島での活動に興味を持ってくれた方は、一度連絡をいただければ嬉しいです。
何か一緒にやれたらいいですね。

101010 ラサ×白石島のポスター

2010年10月10日に行われた422人マラソンリレーでタブララサのブース展示をさせて頂きました。
その展示用に、タブララサの白石島での活動を紹介するポスターを作りました。

こんなの。

























初めてのA1サイズのポスター。


いかがでしょう。
タブララサの「ラサ」は「白」の意。
それと白石島の「白」をモチーフにしました。
見たまんま。。

個人的には気に入ってます。