120122 白石公民館まつり

1月22日(日)にラサメンバー4人で白石公民館まつりに行ってきました。
年に1度行われる島の文化祭という感じで、白石小学校の体育館で琴や体操、小学生による作文発表などのステージ発表に、習字、工作などなど1年間の活動の成果が一同に介する場です。
もちろん手織り教室の皆さんの作品もありました。











参加したのは今年で3回目でしたが、タブララサのHAPPY SHARE CANDLEを展示させてもらえ、それを見てくださった白石踊会の会長さんから7月の白石踊鑑賞・体験ツアーの際に、踊りの会場となる浜辺から船乗り場までの帰り道にキャンドルのあかりを灯してもらえませんか?という素敵な展開が起こったのは去年のこの日のことでした。

そして今年は手づくりキャンドル教室をさせてもらえることになりました。
事前に島の新聞にも掲載してもらえ、告知もばっちり。さて、どれだけの人が参加してくれるのか。。

9時10分の高速船で島へ。
着いたら、司会などで忙しいはずの公民館主事のきみちゃんが車で迎えに来てくれました。
ほんとありがたい。
行きの船で一緒になったのが、公民館長の正さんの次男である誠さん夫婦。新婚ほやほや、お話をするだけでたくさんの幸せをおすそわけしてもらえました。

キャンドル教室はステージ発表が終わり、片付けまでの1時間半ほどの間。
せっかくだしと会場脇のテーブルに告知を兼ねてキャンドルを並べてみました。
ビンに入ったカラフルなキャンドルのかけらたちは、一見チョコレートにも見えるので、食べ物ではありませんという注意書きを書いてみました。











そうこうしているうちに、公民館まつりの始まり。
まずは公民館長の正さんの挨拶。
二十数年前に公民館まつりを始めた時は、展示の場所取り競争だったけど、今年はステージ発表もぐっと減ってしまい、とても寂しいけれど、これまでになかった幼稚園児と大正琴チームがコラボレーションや、ラサによるキャンドル教室もある。幼稚園の力、外の力を借りながらやっていくのが私たちの公民館事業ですという言葉が印象的でした。

お昼ご飯の時間からキャンドル教室をやるので早めの昼食。
今回は公民館まつりの発表者!?ということで、ご飯もごちそうになりました。











去年は島の住職による講話があったのですが、今年は映画上映。
精神病院を退院した人たちが地域の中でみんなと一緒に暮らしていけるための施設が、自分たちのまちにできたとしたらどうなるのか、ということを描いた映画でした。
地域で暮らしていくということは、それまでの地域を守ることだけではなく、そこへ来た人を受け入れていくということじゃないか。そんな言葉が印象的でした。

さて、全体の時間が押していて、定刻になっても始まらないキャンドル教室。
告知用に並べてあるキャンドルのまわりに子どもたちが集まってるよと、手織り教室のひろちゃんが映画の最中に何度も伝えに来てくれました。


いよいよキャンドル教室の始まり。
まずはなぜタブララサという団体が白石島にこうして来ているのか、そこで何をさせてもらっているのか、なぜ今日、キャンドル教室を行うのか、そんな話をさせてもらいました。



















1時間の間に30個のオリジナルキャンドルが生まれました。
主には、島の小学生、それからその保護者の方、いつも一緒に活動している手織り教室のみなさんなど、圧倒的に女性の方の方が多かったです。
中にはひとりで3つも作られる方も。
この方は去年の公民館まつりで、みんなにキャンドルを売りさばいてくれたスーパーウーマンです。


早く作ることをモットーとしてる子や、私はいいわと言って様子を見てた人がやっぱりやりますと参加してくれたり。
そして何より、これまでやってきたキャンドル教室の中で、最もオリジナリティのあるキャンドルも生まれました。











これまで約3年間で白石島に来たのは60回とかそれくらいになっているかもしれません。
その度に、自分たちが行く前に想像していたのとは違うことが起こります、よい意味で。このキャンドルが生まれたことのように。
それは島だからということではなく、場所はどこであれ何かをしてみるということはそういうものなんだろうなと思うわけです。

タブララサで白石島に関わってもうすぐ3年。
具体的にこんなことをしようという強い思いがあったわけではなく、何かを一緒にやってみたかった。
その中で、関係が生まれ、育んで今があるのだと思います。
島に通い、顔を覚えられ、仲良くしてもらえる人が増え、その人たちと過ごす。
やっていることはそれだけのことで、けど、そのことが何よりも楽しいことだと感じています。
何の接点もなかったところから始まったタブララサと白石島との関わり(それをプロジェクトと呼んでもいいのかもしれないけど)は、これからどうなっていくのかわからないけど、思うことは、白石島と白石島で暮らしている人、中でも顔や声の思い浮かぶみんなとの時間が続いていけばいいなということです。