090920 合宿1日目









9月20、21日とタブララサによる白石島合宿を行いました。
この合宿はタブララサが今年の4月から白石島へ通い、島の方々と一緒に作ってきたオーガニックコットンの収穫期に合わせて、専修大学が主催しているKSアカデミーの方たちがはるばる東京からやってくるというもの。
オーガニックコットンをきっかけに白石島をデザインする試みです。

13時20分の普通船で白石島入り。
宿泊する中西屋旅館さんにてウェルカムミーティング。
ジュ・フォビアンさんとタブララサがコラボして生まれたチーズケーキ、その名も「タブララサ」でおもてなし。飲み物はリユースカップにて。
白石島公民館長の天野正さんに白石島のこれまでとこれから、かさおか島づくり海社の守屋さんに島々おこしの現状について話してもらいました。守屋さんは営業部長と呼ばれるだけあり、みんな爆笑。島弁の話は最高でした。売るのはモノじゃなくて、コト。やっぱりそうなんだと思いました。このプロジェクトもそうなるでしょう。









続いて参加者紹介。
全部で28名。
自己紹介でなくて他己紹介でと提案したのがタブララサのアイデアマン・忠澤くん(左の写真の彼)。現在はタブララサ関東支部として活動中。岡山から遠く離れてもその影響力は衰えることはありません。(離れてちょうどいいくらい??)
ちなみに、岡山のうらじゃで「楽鬼」という大学生の連の初代代表をつとめ、いまだに忠さんと呼ばれ現役学生たちからも慕われています。
今回の合宿も彼の誘いでどれだけの人が来てくれたことか。。(ご両親まで)
彼の半端ないネットワークはタブララサの大きな力になっています。

それでは参加者紹介。
専修大学の神原先生をはじめ、川崎市と専修大学で行っているKSコミュニティ・ビジネス・アカデミーの2期生5名(石井さん、出口さん、加藤さん、中川さん、廣井さん)。
かさおか島づくり海社の守屋さん、アスエコの職員でかいわれの会代表でもある柏原さん、里山農場でせんべいを焼きながらエネルギーも含めた自給自足生活を模索する浜崎くん(彼もかいわれの会のメンバー)、コスタリカ交流協会の臼井さん。
旅館御園で働いている北浦さんとその友人・いごっそうのおかぴー、司法書士のカミーこと
上赤くんとその彼女を含めた美女トリオ(リーリーこと田中さん、のんちゃんこと大胡さん、あちこちゃんこと山本さん)、仏のような人格者・大ちゃんこと石原くん(まだ岡大院生)に、アメフト部主将もしながら環境とまちづくりに興味のある岡大院生の稲ちゃん。
プロカメラマンとしても活躍中の藤井さんに安藤さん、スポーツ万能でシーカヤックを楽しみに来たさんちゃん。
それからタブララサのメンバー(河上、りえちゃん、ためちゃん、金田)です。

何よりこれだけ多様な人が集まった時点で面白いことになるのは保証済みというメンバーが集まりました。

タブララサはまだHPがないので、社会起業支援サミットでのプレゼンの様子をご覧ください。(part1part2









その後、晩ご飯まで自由時間。
白石踊りの練習チームと島歩き(というか山歩き?)に分かれて島時間を楽しみました。









さあバーベキュー!と思い、宿へ戻ると、そこには絶景のサンセットが待ち構えていました。
5分もかからないうちに沈む太陽。
広がる海があり、こんな夕日を毎日眺めれる白石島って。。
気象予報士でもある柏原さんの雲による天気読みをしてもらいました。
「明日は晴れ」









バーベキューが始まりました。
容器は繰り返し洗って使えるもので、ゴミになるのは持ち込んだ飲み物の空き缶。
今年7月に行われた犬島フェス XXXX THE JAMBOREE4にエコスマで参加したときにも、スタッフの方と空き缶ってどうにかならないかという話になりました。

食事の途中で、守屋さんは岡山大学調査研究報告会へ。









食事の後は、キャンドルナイトミーティングと銘打って、キャンドルのあかりを囲いみんなで話をしました。
まずは、4月から始めているタブララサと白石島が協働するオーガニックコットンのプロジェクトを金田より話させてもらいました。そのあとタブララサ理事長の河上よりデザインという視点からの補足。
最初はオーガニックコットンから布製品というモノを島らしいデザインを探して作ることを考えていたけど、これまで半年のあいだ何度も島へ通う過程で、島には新しいモノが必要ないのではということに。デザインすべきは、モノではなくコト、つまり人の流れをデザインしようという考えで今進んでいるんだという話。
この合宿もそんな位置づけで考えればわかりやすい。

続いて神原先生。
なぜ白石島に着目したのか。KSアカデミーの授業で、見たことも行ったこともない岡山の笠岡諸島にある白石島を取り上げたのか。
この島には地方都市の縮図がある。過疎化し少子高齢化で産業もない。それについて考えてみようとしたとのこと。
そしてネットワークの大切さ。人と人をつなぐことがNPOの活動では大事であり、そのようなアプローチをやっているというところが面白いというとてもありがたいコメントまで。
それから何よりも島の資源の豊かさに感銘を受けられてました。(これは参加した人みんなの意見でもあります。)

守屋さんの話でもありましたが、10年後の日本をいままさに経験しているのが島。
島に定住しているエイミー・チャベズさんがいうには、外国人からみた「本当の日本」がこの島にはある。
島、島というけど、日本だって大きな島と考えれば(考えなくてもそうだけど)、日本のルーツや歴史を知ることは島を知ることかもしれないと話してくれたのは、この合宿の宿の調整で力になって頂いた民宿はらだの原田さん。
「船に乗れずに島を語るべからず」

臼井さんからコスタリカにおけるオーガニックコーヒーの話をしてもらいました。オーガニックで作ることがいかに大変かということは、今回の合宿でもオーガニックコットンを通じて伝えたかったことの一つですが、スタバなんかでオーガニックコーヒーとして流通し、ビジネスに乗っているコスタリカにおける豆作りの現場は、自分たちが思っている以上に厳しいもので、コスタリカの人はコーヒーを作るのが嫌だという人が多いという話は考えさせられるものがありました。
そのインパクトの大きさから議論はオーガニックや環境、エコについて深まっていきました。このテーマについては、まるで反対の意見も出るなど、それだけみんなが思いを持っている証拠なんだと感じました。それだけ難しい問題だということも。

オーガニックコットンをきっかけに、これだけの人が白石島を訪れ、交流できたことが何よりも嬉しいことです。

さすがに9月下旬の夜は冷えます。
白熱する議論と反比例するように増す寒さ。
そうこうしているうちに、天野さんと守屋さんが太鼓を積んで帰ってきました。
白石踊りの始まりです。
午後の公民館での練習では、白石踊りについてのビデオを見せていただいたようで、その歴史の深さや踊りの多様さに驚きを覚えたようです。
13とか14種類と聞かされていた白石踊りは、かつては100種類以上のパターンがあったとのこと。
うらじゃで鍛えている踊り隊も白石踊りには少々手こずったようです。
踊りは22時半まで続きました。
楽鬼恒例の?二本(にっぽん)締めも見事に決まり、初日のスケジュールは無事に終わりました。









とは言うものの、それでは終わらないのタブララサの合宿。
3次会は廊下にて。

廊下ってまちづくりでよく出てくるオープンスペース(公共空間)ですね。
お菓子とお酒を持って待ってたら、ひとり、またひとりと廊下に集まってきました。
合宿のテーマはゆるさでしたが、廊下も用途が多様であるという点でゆるい場所。
そんなことを思いながら、学生時代を思い出すように楽しい時間は夜中の2時まで続きました。
寝てる人には迷惑かけましたが。。

こんな感じでタブララサの白石島合宿の初日は終わりました。

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